あいつが他の男と話してた

 別にあいつが誰と話そうが俺には関係ねぇんだけどよ

 なんか、むかつくんだよな。なんか。

 






 


 

















 「あんたに飽きちゃったんじゃないの?」


 いのがシカマルの顔を覗き込んでいった。


 「はぁ?意味わかんねぇし」

 「だーかーらっはきっとあんたに飽きちゃったのよ。うん。」

 「・・・ありえねぇから。」

 「あんたがあんまりにもにてをださなかったからもあきちゃったんだわ。」


 はぁーあといのがあきれたため息をする


 「にてをだすなよ、って言ったのは何処のどいつだよ。」

 「それとこれは話がちがうわよ!ま、
 
 どーせあんたのことだからの前でもいっつも『めんどくせー』っていって寝てたんでしょー」

 「・・・・・・」

 「さては・・図星・・でしょ?」

 「・ったく・・うるせーよ。俺とあいつのことはお前には関係ねーだろ。」

 「ちょっと!シカマルっ!・・・・・」

 シカマルはイスから立ち上がり部屋を出て行った

 


 またいのはひとつため息をつく。

 今度はあきれたため息ではなかった



 「あんたは優しすぎるのよ・・・・・・」


 いのはずっとシカマルが出て行ったみちを見ていた















 部屋を出て行ったシカマルは

 大きな木の木陰のところで座っていた


 緑の葉が風になびき

 心地よい風がふいてくる


 
 

 「飽きられちゃったか・・・」

 うでを頭につけゆっくりと木陰に寝そべった




 たしかにいのの言うとおり

 俺はにあまり手をださなかった

 つーか、出せねぇんだよ

 俺が抱きしめたりしたら壊れてしまいそうで

 いっつもわらってて、なにが可笑しいんだかわかんねぇけど

 すごく愛しく思えて

 そんなあいつが他の奴と笑顔で喋ってんの

 なんかムカつく――――――・・・・・・・



 「・・・シカマル?」

 「・・・ん・・・?」

 「なんだおきてるのか。」

 「なんでおまえこんなとこにいんだよ。」

 「こっちのせりふだよー。部屋に行ったらシカマルいなくてさー

 あちこち探しちゃったじゃーん。」


 むーとが頬を膨らませる


 「あー・・わりぃ・・」

 「いいよっみつかったし。」


 にこっとが笑って見せた

 そしてシカマルの隣へ座った

 
 「・・、今日話してた男って誰?」

 「え?・・今日って・・えーと・・・あぁ、シュウのこと?」

 「よくわかんねぇけど、朝話してた奴だよ。」

 「じゃ、シュウだよ。うん

  同じチームのひと。シュウがどうかしたの?」

 「ふーん・・・」


 シカマルが下を向く


 「なんかあったの?」

 「べつになんもねーよっ・・ぁー・・めんどくせー・・・」

 シカマルが目を閉じた

 「ふーん・・・なんかあったらすぐいってよねー。」

 「へいへい。」


 

 (あきられちゃったんじゃないの・・・・?)

 
 ざまぁみろ、いのめ。

 はただチームの男と話してただけなんだ

 (まぁ・・それでもちょっとムカつくが)

 でも、俺は飽きられたわけではないんだな。






 は『きもちいー』といいながら風を感じている

 そのときシカマルが起き上がりをそっと抱きしめた


 「・///ちょ、シカマルど、どーしたの・・・?」

 シカマルは無言でを抱きしめる


 シカマルが口をあけた

 「なぁ・・は俺のこと好きか?」

 「ちょ!・・な、なにいってんの・・・・///」

 「言わねぇとぜってーはなさねぇ」

 「・・・・///す、好きだよ・・・・・」

 
 が顔を真っ赤にしていった


 そういうとシカマルは抱きしめていた手を離した

 「じゃぁよぉ・・証拠、くれよ」

 シカマルがにやりと笑った

 「な?!しょ、証拠って・・・」

 「早くして、早く」

 「だ、誰かきたらどーすんの・・・・///」

 「誰もこねーっつの」

 「じゃ・・・目、つぶってよ・・・・///」

 「へいへい」



 シカマルはいわれたとおり目をつぶった

 もしっかりと目をつぶり

 どきどきする胸を押さえ


 の小さな唇がシカマルの唇と重なった


 がすぐに唇を離した


 「も、もう・・こんなことしないからねっ・・・!!///」


 そういうとはさっき来た道を走っていった


 




 シカマルはが帰っていく道を見てすこし笑っていた


 「んー・・・・今日もいい天気だな・・・・」


 真っ青な空を見て

 ひとつ欠伸をし

 うでをうんと伸ばし背伸びした









 真っ青な青に手が届きそうな気がした






























2005/07/18 櫓川 晴
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