ー?何処行くの?」

            「んー・・。ちょっと保健室に・・」
 
            「あー。で、昨日は何があったのよ」

            「夜猫を洗っていたらプールの中に一緒にドボン」

            「それで、風邪ってわけね」

            「うーん・・・じゃ、いってきまーす・・・」










                                      不器用ラヴァーズ










       

           びっくりしたなぁ・・昨日は。

           てゆうか、暴れる猫が悪いんだけどね!







           はぁ・・・あたしってとことんついてないかも


















          ガラガラガラ・・・

          「失礼しまーす」


          ドアを開けて中に入るとあの、独特な薬のにおいがただよう
          どうやら、先生はいないらしく物音一つも聞こえない




          「先生いないのかぁー。まぁいいけど・・」


          よろついた足取りでベットまで歩き、カーテンを開け
          ベットへうつ伏せになった



          「ん・・・・」



          するとその瞬間後ろから声が聞こえる



          「(人の声・・?)」


          おもわずベットから起き上がり横を見てみると
          男の人が隣で寝ている



          「(うそっ・・男?!)」


          「う・・ん」


          ってゆうか・・・この人・・どっかで見たことあるような・・・
          って、そんなことよりっ!!やだっ!あたしったらベット間違えた・・!!


          「ぅ・・ぁ・・ご、ごめんなさいっ!!」

          物音に気づいたのか
          男がゆっくり起き上がりこちらを見る


          
          「随分積極的じゃねぇの・・・」
          髪をかき上げて、口の端を少し上へ上げて笑っている


           薄く目を閉じ、頭の中にある人物の顔が今自分の目の前にいる男と一致した




          こ、この人・・・!知ってるも何もウチの学校の王子とかって呼ばれてる
          跡部景吾じゃないっ・・!!

          あ、あたしなんてことしてんのよぉー///!!




            自分のした行動に顔が真っ赤になる


          「え、ぁ、あのっ・・・///」


          だんだん後ろへ下がると壁に手がついてしまった
          大きい影が自分を覆い、おおきい手が自分の顔の近くに置かれた
          相手の整った顔が自分の耳の近くに来る


          「ふぅん・・・近くで見ると結構可愛いじゃねぇの」


          急に耳元で囁かれ、顔が一気に熱くなる


          「・・ぁ、だ、だからっ・・・///」

          「いいぜ・・・抱いてやるよ」

          「・・え?」


          両腕をつかまれ、耳元にあった顔が首筋に移り優しくキスを落とす
          そして目尻に軽くしたあと苺のような真っ赤な唇に吸い付くように唇を重ねた

          「・・んっ・・!」

          角度を変え、深く深く口付けをする
                 拒めば拒むほどキスはより深いものになっていった
     

          ちょ、な、なんでこんなことになってんのよー!!!





         「ちょ、ちょっとまって!!ベット間違えただけなんだってばー!」


          そういい、どんっと跡部をどんっと押した

          本人はむっとした表情をしている


          「お前が自分から誘ってきたんじゃねぇか」

          「誘ってない!」


          「・・と、とにかく失礼しました!////」



          急いでベッドから下りカーテンを開け保健室から飛び出した


          落としたケータイの事など知らずに






          跡部は落ちたケータイを取り、ストラップを見つめる


          「ね・・・面白れぇ奴・・」

       














           「あれー?。おかえりー。」

           「保健室はどうしたの?」

           「お願い。何も聞かないで。」



   


           言えない  言えるわけない!!!




           保健室にいってベッドを間違えて、他人のベッドにもぐりこみ
 
           あまつさえ、キスされて犯されそうになりましたv



           なんて・・・絶対!言えない










          でも・・・びっくりしたな・・本当に・・


          相手があの跡部景吾だったなんて・・

          あぁやっていっつも女の子誑かしてるのかなぁ・・          



          「きゃー−−−−wwwwっ!!」



          「ちょ、何?何事?!」

          「、あんたも見にいこっ!」

          「だから何を?」
 
          「今、廊下に跡部様がきてんのよ!」



          「えぇー!!!???」



          友達の言葉に思わず大声を出し口をふさぐ


          「いいっ!!行かないっ・・!」

          「なんでよー。」


          しゃがみ込み頭を抱える
          友達がぶーぶー言っているのさえもあたしにはもう、聞こえなかった



     
      
          すると、黄色い声がウチのクラスに集まってきた


          「おい、 って奴いるか?」


           問題の人物の声が聞こえ思わず体がビクリと反応する


          「おーい、ー!跡部が呼び出しー」




          「いないって言ってー!」


      




             いや、あんたそこで声だしてる時点でいるってバレバレですやん。







          「くっ・・・つくづく面白い女・・・」

          すると跡部は教室に入り、しゃがみ込んでいるに目線を合わせるようにしゃがみこみ
          はなみだ目になった顔を跡部に向ける。跡部は口を端を少し上げるとの顎を持ち上げた

          「お前・・ちょっと顔かせ」

          「・・・は・・はぃ・・・」









           いったいあたしどーなるのー!!!!!














          恐怖のどん底に陥れられたあたしは、いつの間にか生徒会室にいた


          「・・で、いったい何の用事ですか?」

          「いや、ただ面白い奴だ。と思って探してただけだ」

    

          この人の考えがわからない・・・!!



          「あと、それから・・・これ何だ?」

          ポケットから何かを取り出した手には、ピンクのケータイがある
          何か見覚えがあると思い、自分のスカートのポケットを探ってみると
          当のケータイが見つからない


          「そ、それ!あたしのケータイ!!」

          「反応が遅いんだよ」

          「うっ・・・ってなんであんたが持ってんのよ!」

          「人が親切に物拾ってやったのにその態度はねぇだろ?あーん?」

          「な、何よそれっ・・!もうっ返してよー!」


           ケータイを取ろうとするが、男女の差。背が届かずケータイは上へ行くだけである

  
          「・・・返してほしいか?」

          「当たり前でしょ?!」

      

          うっすら笑った顔がに近づいてくる

          「だったら、一週間。俺の言うことききな」

          「・・・は?」


          「俺は別にこんなものがどうなろうが別にしったことじゃねぇ。
           だが、お前には大切な物なんだろ?それをこの俺の言うことを一週間だけきけば返してやるっつってんだ。」

       
          「悪い話じゃねぇと思うがな・・?」


          跡部はくっくと笑っている


          「・・なんでっ・・あんたの言うことなんてきかなくちゃなんないのよ!」

          「じゃあ、コイツがどうなってもいいんだな?」


           ケータイを開き両端を掴み折ろうとする


          「だ、だめっ・・・!!・・・・うぅ〜・・・!!」

          「それにお前には拒否権がないはずだ。俺様にあんな事されてなぁ・・・?」

          「・・・なっ・・・///」



          さっきの行為を思い出し、顔が熱くなる
          怒りがこみ上げるが、どこにもあてようが無い



          「・・・・・分かったわよ・・・・」


          震えるこぶしを押さえ声を絞り出す


          「あーん?」

          「分かったわよ!!一週間だけ言うこと聞けばいいんでしょ?!」


          思いどおりのの返事に跡部は満足したようににやりと笑った


          「はっ・・いい子だ。気に入ったぜ」

          「あんたに気に入られても嬉しくない!」
       



          「まぁ、これからせいぜい頑張りな・・・」


          「はいはい!」









           こうして、氷帝の王様にキスされたあげく、ケータイまで取られ
           あげくのはてに一週間の自由までも取られてしまったあたし

           本当にあたしってついてない・・・!!



           神様のいじわるー!!!











           NXET

           2006/07/23

           始まりました!跡部様連載!つか、跡部様性格悪っ!

           では、これからも頑張りますので、見守ってていただけるとうれしいですv






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