なんでこんなことになっちゃったのかなぁ〜・・







                                    不器用ラヴァーズ








       「はぁー・・・マジ最悪」





         机にうつ伏せになり険悪なオーラを撒き散らしている





         「で、。さっき跡部様と何話してたのー?」


         「ははっ・・・なんでもないよーぉ」


         「なんでもなくないでしょ?ほら言ってみなさいっ」





         顔をゆっくりあげて今にも死にそうな声を上げる





         「・・・跡部にケータイ取られた。んで返して欲しけりゃ奴隷になれだって。」


         「はぁ?どーゆーこと?」


         「だから、命令きくの。跡部の」


         「・・・・へぇー。よかったじゃん。」


         「はぁ?!何処がぁ?!」


         「跡部って学園の人気者ってかアイドルじゃん?そんな奴と一緒にいられるんだからさっ」


         「絶対やだぁ〜!!もぅマジ本当に最悪!

            なんであいつの言うこと聞かなきゃなんないのー!

            ぜってぇあいつ王子じゃない!王様だ、皇帝だ!」



         「まぁまぁ!じゃぁ、〜。がんばってねぇ〜」



         の頭を撫でる



         「うぅー・・・」





 



 

















          とゆうわけで。この前のあらすじ。





          ちょっとだるくて保健室でベットに潜り込むと、なんとそこには!

          氷帝の王子跡部景吾がいた!急に迫られキスされて!

          そのあと呼び出されて落としたケータイが返して貰えると思ったのに

         それを弱みに取られ、一週間奴の下僕に!





          なんか少女漫画っぽいけど・・;

          はぁ・・本当に最悪・・つか!なんでこーなるのかなぁー!!






















          「で、何をすればいいんですかー?」


          「あーん?なんだその露骨に嫌そうな顔は」


          「当たり前でしょ?!嫌にきまってんじゃん!」



                      

          こちらがむーっとする顔をすると、奴の顔がやけにむかついて見える





           「では、早速仕事をしてもらうか・・・これとこれ、
        
              それからコイツを図書室に戻して・・・・

              あと、このメモに書いてある本を探して来い」





           どさどさっと重い本が自分の腕に乗せられ

           その上にメモを乗せられる

                    



           「返事は?」


           「・・・はいはいっ」





           一つ重いため息をつくと、生徒会室から出て行く


           いかにも怒っているという雰囲気を漂わせているを見ながら

           跡部は口の端を上げて笑っていた





                     

           「ククッ・・・本当の苦労はここからだぜ・・?」



























           「えーっと・・・これと・・これ・・とこれ・・・・・」





           図書室の本棚を探りメモを見ながら本を探す





           「あと、これでしょ・・で・・つか多すぎでしょ!これぇ!」





            がくっと肩を下ろす





            「もぉ〜・・跡部の馬鹿ぁ〜・・・!」





            落とした目線をメモにあて、メモに書いてある文字を暗記して、その本を探す



                       

           (あ、あれだ・・・)

            探した目の先は本棚の一番上にある



                     

            「た、高いでしょ・・・;;」





            うーんっと手を伸ばしてみるが届くわけもなく、努力が無駄になる

            すると影が現れ探していた本が誰かの手によって取られた





            「・・あっ」


            「・・・・これ、取りたかったんやろ?」



           

            目線を上げ上を見ると、同じクラスの忍足の顔が窺える





            「う、うん・・そう!」


            「へぇ・・さんてこんな本読むんか・・」


            「あたしじゃなくて跡部がー・・・」




            はっと,慌てて自分の口を塞ぐ




            「あぁ。自分か。跡部の僕っちゅーのは」


            「な、なんで知ってるの?!」


             「さぁて・・なんでやろ?」





            はい、と本をに渡す



 

             「まぁ、安心したって。俺はお嬢さんの味方やから。」





             にこりと笑った忍足に、すこしドキっとする

             ふわりと少し忍足からいい香りがした



             「うん・・・あ、ありがとっ!」









              忍足くん。優しいなぁ・・

              跡部もこーゆー人を見習えばいいのよ!



 

 

             忍足が去った後、5、6冊ぐらいの重い本を持ち、

             ふらふらしながらも生徒会室に戻っていった









                     





             「・・・戻ってくるのが遅い。」



             重い本をもって、イライラしていたに跡部の一言が突き刺さる





             「だ、だってこれ重いんだもん!」


             「言い訳はいい。で、全部持ってきたか?」


             「なっ?!・・ぅぅ〜・・・・・も、もってきたけどっ!」





             跡部は立ち上がり、いくらか束になった紙を持ってくるとの前に出す





             「ここに書いてある単語を調べて、お前が持ってきた辞書に付箋をしとけ」


             「はぁ?!」


             「しばらく席をはずすが、ちゃんとやっておけよ」

                   

                  

             それだけ言い残すと生徒会室のドアをバタンとしめ出て行った





             「なぁ〜・・・!!もぉ〜・・・・」





             さっきよりももっと重いため息が出る



             「なんでこんなことしなきゃなんないのよぉ〜・・・」





             机にうつ伏せになり目を閉じる













             た、たしかにケータイを落としたのはあたしだよ?!

             でも、もうちょっと優しくしてくれてもいいじゃないっ・・・・

             あいつ絶対あたしのこと女だって思ってない

             なんかもう本当にむかつく〜・・・!!







    

            顔をあげてよしっと手を叩くと、辞書を手に取り単語を調べ始める



























           辞書をバタンと閉じて走らせていたペンを止めると椅子の背もたれに寄りかかる







           「よっし・・!終わったぁ〜!!!」




           うーんと背伸びをし付箋の貼ってある辞書をぺらぺらと捲る




           「あたしだって、やれば出来る子なのよっ!」





   

           すると後ろからドアの開く音がした



           「どうだ、終わったか?」

           「うん。一応は」



             

           ふうん と言うと用紙を手に取り一枚ずつ捲る





            「・・・ま、お前にしちゃよくできたんじゃねぇの?」


            「でしょ?!」


            「こいつは褒美だ。ありがたく思いな」





            缶コーヒーをに渡す


            まだ買ってきたばかりなのか、かなり暖かい





            「あ、ありがと・・・」



            ちらっと跡部の顔を覗くと、心なしか笑っているように見えた

            それがちょっとかっこよく見えて、直ぐに顔をそらした











            やっぱり・・・顔は王子様みたいだな・・


            性格はよくないけどっ













            「あん?・・お前これやってねぇじゃねぇか」


            「え?どれ?」



            

            渡された紙の下のほうをみると、調べてない単語がいくつかある



  

            「あ、本当だ。」


            「本当だ、じゃねぇ。さっさとやれ」



 

            頭をばしっと叩かれる















            (やっぱり王子様なんかじゃないっ・・・・!!)









            アトガキ



            不器用ラヴァーズ。略してブキラバ(笑)

            ヒロイン跡部をめっちゃ嫌ってますね。

            でもこっから二人に異変がでてくるのでお楽しみに♪





            櫓川でしたっ














                





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