それは、とても嬉しい事













  Chocolate Cake










 

 「土方さんっ、ただいま帰りました」

 「おー」


 は笑顔で土方の部屋に入ると戸を閉め近くに座った
 

 「何かあったのか?ずっとにこにこしやがって・・・」

 「はいっ!あのですね!ケーキもらっちゃったんです!」


 は笑顔で横からケーキの入っている箱を取り出した


 「誰に」

 「坂田さんに!」


 一瞬、嫌な沈黙が入った


 「は?!お前あいつん家いったのか?!」

 「いえ、通りすがりに道を尋ねられてお礼にって。」

 「・・・・・へーあ、そう」

 
 土方は拗ねた子供のように後ろを向き、タバコを取り出し火をつけた

 はそんな土方を見て少しうろたえている



 な、なんか・・あたし変なことしたのかな・・・

 もしかしてあたしだけケーキもらったから怒っているんじゃ・・・!!


 
 「あ・・・あの・・土方さん?・・・」


 が呼んだが土方は返事をしないで後ろを向いたままである

 

 やっぱり怒ってるんだ・・・ど、どうしよう・・・
 
 やっぱり誤らなくちゃダメだよね・・・・;;


 「あの・・すみませんでした!!」


 土方は横目でを見る


 「その・・あの・・本当にすみません・・・あたしそんなこと気がつかなくて・・・;;」

 「何のことだ?」

 「だからその今度はちゃんとお断りして・・・・!」


 はもう今にも泣きそうな顔をしている


 「なっ!・・・ったく・・・」


 土方はひとつため息をつくとの頭に手をのせた


 「別にお前が誤ることはねぇよ。あいつが悪ぃんだよ。あいつが」

 「で、でも・・」

 
 「あ、さん、ここにいましたか。局長がお呼びです。」


 山崎が戸をあけてに言った


 「え?あたしですか?」

 「ハイ」


 山崎はそれを伝えると部屋から出て行った


 「あ、あの、ちょっと、行って来ますね」

 「ああ・・・・」


 は立ち上がり戸に手をかけると


 「


 土方がは呼び止めた
 

 「はい?」


 は振り返り立ち止まる


 「その、話だかなんだか知らねぇが、それ終わったらまた俺の部屋来い。」


 は少しびっくりしてちょっと顔を赤く染めた


 「ケーキ・・二人で食おうぜ・・・」


 土方は照れくさそうにボソっと言うと頭を掻く
 
 それを聞くとはニッコリと笑った

 「分かったらさっさといって来い!」



 「はいっ・・・・////」


 は部屋を出ると小走りで近藤の部屋へ向かった








 「失礼します」


 静かに戸をあけて部屋に入る


 「ん、あぁ。悪かったな。急に呼び出して・・・;;」


 近藤が振り向き何かの書類を取った


 「いえ!大丈夫です!」

 「そうか、ならよかった。んじゃ、早速話すけど・・・ん?ちゃん?」


 近藤がの顔に気づく



 「何かいいことでもあったのか?」



 近藤が見たの顔には

 少し頬を赤く染め、女の子らしい満面の笑みがあった

 




 

   甘い時間まであと少し


   こんなに幸せな事はないだろう













 2005/09/11
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