*このお話は氷帝メンバーが「不思議の国のアリス」の
 
        それぞれのキャラクターになった、めちゃくちゃギャグのお話です。

        なお、名前変換はございませんのであしからず。

        それでもいい!という方は下へスクロールしてください。


































              in 
                                

                     





     眠たくなるような木陰で、ゆっくりと本を読む滝お姉さんの横でアリスは欠伸をしました。


     「そこで王様は・・・・ねぇ、アリス?僕の話ちゃんと聞いてる?」

     「えっ?あ、うん。聞いてるよ!それで王様はどうなったの?滝姉さん」

     
     滝お姉さんはひとつため息をつくとゆっくりと優しい声でまた本を読み始めました
     アリスはにっこり笑って滝お姉さんの話を黙って聞き始めます。
     それでも、午後の姉の読み聞かせはアリスにとって退屈なものなのでした。


     (ふぁ〜・・・なーんか楽しい事とかないかなー・・)


     そうアリスが思い辺りを見渡すと、一匹の白いおかっぱ頭のウサギが前を横切っていきました

 
      「やっべぇ!!早くしねぇとパーティーに遅れちまうっ!」


     ぴょんぴょんと跳ねながら5メートル先位の穴に飛び込むウサギはアリスは黙って見ていました

 
      (最近のウサギはお洒落なのねー・・・しかも喋るんだ・・・)

  
     アリスにとってウサギなど本当どうでもいい存在だったのです。
     ・・・って、オイ。追いかけろや


     「え?追いかけるの?」


     話の都合上そーなってんだよ。ハイハイ、追いかけてー。


     「面倒くさっ・・・・・行ってきまーす」



     アリスはナレーターにつっこみを受け、ウサギが飛び込んだ穴へ飛び込みました。
     穴の中は真っ暗で暖かい浮遊感に襲われ、アリスはだんだん眠くなって来てしまいます


     「・・・寝るの?この落ちてる中でッ・・?!」

 
     いーから早く寝てくださいv


     「無理でしょ?!普通に考えてっ!!・・・」


     アリスはごたごた言いながらもすっかり眠りについてしまいました。



     「寝てないっつーの!!」








     そしてアリスはドスンと尻餅をつき、地面に落ちると目の前には一本の遅い道があり
     その先には小さなドアが見えます。


     「いたたたた・・・・で、何ぃ・・・?ドアの向こうに行けばいいわけ?」

    
     そういうことです。


     「うん。でも扉・・・やけにちっちゃくない?」


     なのでアリスは、扉を通るために目の前にある「お食べなさい」と書いてあるケーキを食べ・・・アレ?無視して
     おおむろに走り出し、扉と壁をぶっ壊して・・ってちょっとォォ??!!

     アンタいったい何してくれてんの?!



     「何って、扉小さいから壊して突破しようかなって」


     いやいや、突破しちゃダメだから。普通にケーキ食えよ。

    
     「え、コレあたしが食べる物だったの?」


     ほかに誰がいるんデスカ。





     さて、そんなボケボケアリスは、ぶっ壊した扉の先へずかずかと歩いていくと草陰から甘い香りがしてきました。

     
     「ん・・・なんだろ。いい香りがする」


     好奇心旺盛なアリスは草陰を割って中の様子をそっと見みると
     中では伊達眼鏡帽子屋とツンデレ三月ウサギがお茶会を開いていました
     

     「伊達眼鏡はいらんやろ。」

     「ツンデレってなんだよ」


     うっさい、黙らっしゃい。とにかくアリスはウサギを探すための情報を得るために、二人に話しかけたのでした


     「こ、こんにちは・・・?あの、ここに白いウサギが来ませんでしたか?」

     「ウサギ・・・見てへんけど、それがどうかしたんか?」

     「あ、いえ・・そのちょっとウサギを探してて」

     「とんだ物好きだな。ウサギを探してここまで来るなんて」

     「あははー・・・そうよねー・・(別に好きで来たわけじゃないのに・・!)」

     「ま、ゆっくりお茶でも飲んでゆっくりしてったらええよ。」

     「はぁ・・・」


     そして関西エロ眼鏡帽子屋に流され、アリスはお茶を飲むことにしました。



     「どんなお茶があるんですか?」

     「んー?なんでもあるで・・・・ダージリン、カモミール、アールグレイ・・お嬢さんの好みは?」

     「えー・・と・・じゃあ、お勧めで」

     「了解・・・ちょいまっててな?」


     その間アリスは三月ウサギの事が気になって気になってしかたありませんでした。

   
     「は?!なんで?!」

  
     いーから話しかけるのです。ウサギは寂しいと死んじゃうから。


     「意味わかんない・・・;・・こほんっ・・えーっと・・あの、君?」

     「・・・なんですか」

     「君はどうしてここにいるの?」

     「そんなの忍足さんも同じじゃないですか。俺に聞かないでください」

     「あ・・うん・・・・ごめん・・(なんであたしあやまってんの?)」

     「話はそれだけですか」

     「え?ええと・・うーん・・あ、そうだ!君の名前聞いてなかったね。なんていうの?」

     「・・・・若・・ですけど」

     「へぇ、若くん!いい名前だね。あたしはアリス。よろしくね」

     「っ!・・・・あ「日吉ーお前だけ抜け駆けは許さへんでぇ?」


     そこに伊達眼鏡帽子屋が戻ってきて、甘い香りのする紅茶を持ってきました
     若くん・・・哀れ恋はみのらず


     「黙れ・・・!(全員まとめて下克上・・)」

     「はい、お嬢さん。ローズティ入れて来たで」

     「わー・・おいしそう・・・いただきまーす・・・んっ・・・っわ・・おいしい!こんなにおいしいの初めてかもってくらい!」

     「ホンマ?喜んでもらえて嬉しいわ。おかわりもまだ仰山あるで?
       ああ、せや日吉。棚からクッキー持ってきてくれへんか?」

     「はい」


     ・・・・いつの間にか団欒になってきました。
     アリスはこうして二人のテンションに乗せられ、いい気になっています


     「ホンマうっさいナレーターやなぁ・・・」

     「ですよね・・・・っと・・あの、彼方は飲まないですか?」

     「ん?ああ・・・熱いからすこし冷ましとるんやけど、もう冷めたか?

        せやったら、これ・・・お嬢さんが口移しで飲ましてくれると嬉しいんやけど・・・」


     「忍足さん。冗談は眼鏡だけにしてください」

     
     おーっと、ここでツンデレ騎士登場!
     アリスは狼に化けそうになったエロ帽子屋から危機をまのがれたのでした

    
     「・・・で、あのクッキー持ってきてもらったとこ悪いんですけど・・あたしそろそろ行かなくちゃいけないんですよ」

     「それは残念やなぁ・・もっとお嬢さんと一緒にいたかったんやけど」

     「あはは・・だから、若くん。後でウサギさんと一緒にクッキー食べに来るね?」

     「迷惑 って言ったらどうします?」

     「なっ!ひっど!でも、それでも来るもーん。若くんと帽子屋さんに会いにね。」

     「せやな、いつでもまってんで?・・・あと、この先に居眠りチャシャ猫がおるから、ウサギの事はそいつに聞いたほうがええ」

     「はい。ありがとうございます!では行ってきまーす!」

     

     こうしてアリスは帽子屋と三月ウサギに別れを告げ、細い一本道の先にいるチャシャ猫目指して歩いていきました。

     

     「さーってと・・そのチャシャ猫さんは何処かなーっと・・・」

    
     アリスはなれない目で薄暗い道を歩いていくと木の上から、すーすーという寝息が聞こえてきます


     「・・・・もしかして、チャシャ猫かな?・・・おーいチャシャ猫さーん」

     「ZZz・・・・・・」

     「おーい。おきてー」

     「・・・ZZZz・・・・・」

     「起きろっつってんだろゴルァ」

     「・・・・んぁ・・何ぃー・・?」

     

     アリスの内なる声でチャシャ猫はムクリと起き上がりました。恐るべし・・・・!!!


     「白いウサギ見なかった?」

     「ウサギ・・?俺、羊のほうが好きだよ?」

     「チャシャ猫さんの好みは聞いてないの。ウサギさん見なかった?」

     「ウサギー・・・ああ・・うん、見たよ」

     「えっ。で、そのウサギそのあと何処行ったかわかる?」

     「多分・・・跡部のところだと思うよ?・・・・」

     「跡部って人がいるところは何処?」

     「うーんとねぇ・・この道をまっすぐ行って抜けたところにある城。すぐわかると思うよ」

     「そう。ありがとう。じゃあ昼寝の邪魔してゴメンね?」

     「んー・・別にいいよー。・・・それより、君ってカワE顔してるねぇ〜」

     「え?そんなことないよ?」

     「ううん、すっごいカワEと思う。うん。カワEよ」

     「そ、そうかな〜!そういわれたの初めてかも!」

     「そうー?そんなことないとおもうよー・・?近くでみると・・ほら、すっごいカワEよ」



     ちょっ・・!顔近いって!
     猫だからって・・オスみたいだし・・・なんか変な感じするってばぁ!



     「ちょっ、チャシャ猫さんっ・・?」

     「E匂いもするC−・・・」

     「いやっ・・あの、これ以上はちょっとっ・・!」

     「・・・・・・・・・ぐー・・・・」


     「・・・・・って寝るんかい!!!!!!」


     チャシャ猫のいい加減さに呆れたアリスはチャシャ猫をほっぽって、城への道を急ぎました。



     
     
     「此処がそのお城ね・・・さて、ウサギさんさがさなくちゃ」

     
     そして辺りを見渡してみると、背ェ高のっぽな植木屋ともう一人ツンツン頭の植木屋が見えました
     アリスはウサギの情報を得るために二人にこっそりと近づいていきます


     「あのー・・・ちょっとお尋ねしたいことがあるのですが」

     「ぅおっ?!・・んだよ・・すっげぇびっくりした・・・」

     「すみません。それで、あの・・白いウサギはみませんでしたか?」

     「白いウサギ・・・俺は見てねぇけど・・おい!長太郎!お前白いウサギみたか?」

     「白いウサギですか?みてませんけど、何かあったんですか?」

     「いや、こいつが探してるみてぇだからよ。」

     「そうですか・・・それで、あの、何してらっしゃるんですか?」

     「俺たち植木屋なんだよ。それでハートの王様の命令で白い薔薇を赤い薔薇にしてるんだ」

     「・・・ハートなのに王様なんですか?」

     「・・・お前、なんか突っ込むところズレてねぇか?」


      植木屋さんの言うとおり。


      「宍戸さん、早く塗っちゃわないと王様に怒られますよ」

      「ああ、そうだな。ってわけで「あたしも塗りたいです!」

      「「・・・・は?」」

      「やらせてください!これでもあたし美術5だったんですよ!」

      「あのなぁ・・遊びじゃねぇんだぞ?」


      そうです。遊びじゃないんですよアリス。
      仕事なめてんじゃねぇぞ。

 
     
     
      「ナレーターうっさい。でも明らかに二人より三人のほうが効率いいじゃないですか!」

      「ったく・・」 

      「まぁ、いいじゃないですか。確かに三人のほうが早く終わりますし」

      「じゃあ、お前はあっち側の薔薇塗ってくれよ」

      「はーい。わかりました」


      そうしてアリスはルンルン気分で白い薔薇をペンキで赤い薔薇に変えていきます


      「あのー。王様ってどんな人なんですか?」

      「王様?んー・・そうだなぁ。とても強い人だよ。まさに王様って感じがするよ」

      「まぁ、あれは王様じゃなくて俺様だけどな」

      「それは誰の事を言ってんだ?アーン?」


      へ?と後ろを振り向くと眉をピクピクさせながら怒っている王様の姿がありました。


      「げっ!王様っ!!」

      「ったく・・無駄話ばっかしやがって。仕事が全然進んじゃいねぇじゃねぇか。なぁ樺地?」

      「ウス」

      「ああ・・悪かったな。今やっから・・・」

      「そういう問題じゃねぇだろ?物分りの悪い奴にはお仕置きが必要か・・?」

      「・・は?」

    
      植木屋Aこと宍戸がパチンっと王様の鳴らした指パッチンに反応した樺地に押さえられてしまいました


      「樺地。こいつを牢屋に入れておけ。」

      「ウス」

      「ちょっと!なんでそんな事するわけ?!意味わかんないんだけど!」

 
      そこでアリスが割り込み、王様にガンをつけました。
     

      「アーン?お前、此処じゃ見ねぇ顔だな。他の国の奴がここで何してんだ?」

      「アンタに関係ない!それにあたしのことはどうでもいいの!それより、その人放してあげなさいよ!」

      「どうして他人のお前がこいつの事そんなに庇うんだよ。さては・・惚れてんのか?」

      「どこをどーしたらそうなんのよっ!いいから放しなさいよ!」


      アリスは王様に飛び掛ろうとしました。おお、怖い。


      「俺様に喧嘩を売るなんて良い度胸じゃねぇか」


      王様をそれを避け腕を掴み胸に閉じ込め、顎を持ち上げました


      「それに、気が強い女は嫌いじゃねぇ・・・・」

      「はぁ・・?!」
 
      「お前、俺様の物になれ」

      「ぇ・・・?」


      そう言い、あと数十センチで唇がくっつきそうで・・・・・・


      「そこぉ!!!!ちょっと待ったぁ!!!」

      「アーン?」

    
      そこにさっきの帽子屋が乱入!恋はデットヒートです!(?)


      「ちょい待ち!何俺のお譲ちゃんに手ぇだしとんねん!」

      「別に忍足さんの物じゃないとおもうんですけど。」

      「自分、余計なツッコミは無用やで。その手離してもらおか」

 
      ぱっと手を離させて自分のほうに肩を寄せると王様はむっとした表情をして
      帽子屋の手をはずし自分の方に持ってこさせ・・また帽子屋も・・


     お前らしつこいわァァァァァ!!!


     「とにかく、決めるのはこいつだろうが」

     「せやな・・・お嬢ちゃんはこの俺様王様とカッコエエ帽子屋。どっちがええ?」

     「・・は、はい?」

   
     つか、シカトすんなや!構ってくれや!


     「「うっせぇんだよ!こっちは真面目な話してんだよ!」」

 
     あ、すいまっせんしたーっ・・・


        

     「おいおい、お前らなぁ・・・・勝手に話すすめてんなよ!」

     「し、宍戸さん!」

     「何や?宍戸もお嬢ちゃん狙ってるんか?」

     「は?!な、なんでそーなるんだよ!!だったら長太郎もそうなるだろうがっ!」

     「えっ?俺は元からそのつもりでしたけど」

     「「「はぁぁぁ?!」」」
     
     「何々ー?なんの話ぃー・・・?」

     「「「「「いいからお前は寝てろ」」」」」」

     「ひどー・・・俺もアリスの事好きだC」

     「つか、お前ら待てよ!俺の事忘れてるだろ?!
       もともとアリスは俺を追っかけてきたんだし、俺のってのもありだろ?!」


     なんとウサギさんとチャシャ猫も乱入し、バトルが始まってしまいました。


     「いいからお前はすっこんでろ!」

     「いや、お前がすっこんでろ!!」



     ぎゃあぎゃあ騒ぐ七人を前にしてアリスは息を深く吸い込み


    「アンタ達・・・・いい加減にしなさーい!!!」


     と叫びました。すると、一瞬にしてみんながぴたっと止まりアリスのほうへ顔を向けました

       
     「人のことを勝手に物扱いしないでよ!それに、あたしは誰のものでもないから!!

        お前らなんか皆まとめて嫌いだー!!!」


 
 
     そして、プツンっと何か切れたのかアリスはパタリと倒れこみ眠ってしまいました

     周りから「大丈夫か?」という声が聞こえましたが、アリスにはまったく聞こえていませんでした




     






     ・・・・ス・・アリス」


     お姉ちゃんの声が聞こえる・・・・




     「・・・・ん・・・・夢・・?」

     「アリス、起きた?君ずっと寝てたんだよ」

     「・・・どのくらい寝てたぁ・・?」

     「二時間・・くらいかな?あ・・そういえばお婆ちゃんにあげるパイを作らなきゃね」

     「もしかしてアップルパイ?!あたしも手伝う!」

     「もちろん。さ、家に帰るよ」

     「滝姉さんのアップルパイ大好きー!でも滝姉さんはもっと好き!」

     「クスクス・・僕もアリスが大好きだよ」



     そして姉妹は仲良く手をつなぎ家へ帰りました。







     めでたしめでたし☆








     「全然めでたくねぇよ!!」(七人)











     おまけ   「そういえば、皆大嫌いっていっちゃったけど・・・ま、夢だからいいかな。」


            本当は皆、すっごいだーい好きだよ・・・












    アトガキ

    何コレ?!滝落ち?!












SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送