いつまで こんな事が続くんだろう



      斬っても斬っても終わらない



      今日も自分たちだけ残り 仲間を死ぬのを見ているだけ









      いつまで いつまで続くんだろう・・・・…





      



















      「(・・・・・・今日も、いっぱいだな・・・・・・)」





      血にまみれた侍にはせっせと包帯を巻く

      自分のまわりには苦しそうに唸り今にも死にそうな人がたくさんいる

















      丁寧に包帯を巻き、残った包帯を箱に戻すと

      箱を持ち別の部屋へ向かった





























     「銀さん。」



     ふすまを開けると薬箱を下に置き銀時の近くに寄っていった









     「おー。。」



     「・・・今日も、酷いね・…」



     「まぁ、昨日よりは多かったかもなぁ・・」







     切り傷のついている腕にゆっくりと優しく消毒する







     「そっか・・・・・・」











     は少し寂しそうな顔をしながらゆっくりと包帯を巻いていく

     銀時はそれに気づくとの顔を覗き込んだ











     「・・?、なんか、あったのか・・・?」



     「・・・あのさ、銀さん・・・・・」











     ひざに置いた手をぎゅっと握り締めた

     そして顔を下に向ける









     「・・・・いつ、この戦は終わるのかな・・・・」



     「・・・んー、俺らかあっちが全滅したらじゃねぇの?・・」



     「・・・・なんでっ・・・・なんで、戦なんてしなくちゃならないのかなぁ・・」







     の目からはぽろぽろと涙が溢れている

     握った手は震えていて







     「・・・・・俺ァ、戦はあんまり好きじゃねェなぁ・・」



     「じゃ、どうして・・・!」



     







     下げていた顔を上に上げ、銀時の着物を掴む

     









     「でも、斬らなきゃ終わらねぇんだよ」



     





     それを聴いた瞬間、流れていた涙がピタリととまった









     「そーしねぇと、もう、には会えねぇんだよ・・・」





     「そんなっ・・・・・」







     

     何か言いかけた時、銀時の大きい手がの頭を自分の胸に当てた

     







     「心配すんなよ、いつか絶対終わっから。」











     言葉が何も出なかった



     







     「・・・じゃ、俺行ってくっから・・・・」









     嫌だよ 行かないで











     を離すとゆっくり立ち上がりふすまを開け、部屋を出て行った



  

     自分の言葉が届かなくて





     そんな寂しさが、苦しさが涙になって溢れ出す





     





     そばに転がる万華鏡

     覗いてみれば閉じ込められた、キラキラ光るビーズが回る



     



     この世も同じ、万華鏡のように回り続ける



     己の刀で敵を斬り



     斬った刀は月夜できらめく



   

     







     早く、早くこの戦が終わりますよう







     私にはそう、祈ることしかできないけれど・…




























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