今日はあたしにとって一番嬉しくて待ちどうしかった日













                                    Happy Birthday!

















        「ー!おはよっ!」

        「!おはよっ。」


        友達が肩をぽんっと押してきた


        「今日も暑いね〜。」

        「ねぇー・・・あ、っ!」

        「ん?何?」

        「コレコレ!」


        はバックからピンクの紙に綺麗に包まれている物を出す


        「誕生日、おめでと!」

        「あー!!ありがとぅ〜!!覚えててくれてたんだ〜・・!」

        「当たり前でしょ!大事な友達の誕生日なんだから!」


        はい とプレゼントを渡すと、はキラキラした目でプレゼントを見てからを見る


        「もぅ。ちょー!うれしぃ!中見てもいい?!」

        「良いけど教室入ってからね。」

        
        はぁーいと幼稚園児のような返事を返したを見ると、は嬉しそうに微笑んでいた







        そう。今日はあたしの誕生日

        年に一度しかこない大切な日。


        



        から貰ったプレゼントを早速あけてみると
        中にはクローバー柄のタオルとマグカップが入っていた


        「へへっ・・・嬉しいな・・・」

        友達からのプレゼントに思わず笑みが零れる







        「よっ。!何にへら笑ってんだ?」


        おかっぱ頭の可愛い少年がの隣にやってきた


        「あ、ガッくんおはよー。えっとね。プレゼント」

        「誰からだよ?」

        「から!」

        「からか。」


        何か納得したように頷きプレゼントに触れる


        「へぇ!よかったじゃん!」


        にっと岳人が笑うともそれにつられ笑顔を見せる
        一瞬だけ見せた笑顔が可愛らしく岳人はドキっとした


        「そ、それにしてもなんでプレゼントなんか・・


        言いかけた瞬間岳人の肩に重い何かが乗っかってきた


        「何話してるん?」

        「おぅわっ!!!!!」


        思わず飛び上がる岳人。それにびっくりする


        「お、おっしー。おはよー。」
 
        「あぁ、おはようさん。」


        そして何事もなかったかのようにに笑顔を見せる氷帝の天才
       
 
        「で、侑士!何しにきたんだよ!」

        「ちょっと用事があってなぁ・・」


        心なしか、二人に間に熱い火花が散っている・・!!
        そんな二人に気付かずには頭に?マークを浮かべていた


        「で、おっしー。用事って?」

        「あぁ、せや。」


        そういうと忍足は紙袋から箱らしきものを取り出した
       

        「これ、にわたそうおもてな・・・」

        「え、何々?」

        「誕生日おめでとう」


        忍足がに渡すと岳人はそれをの隣でみる


        「わぁ・・・」


        プラスチックの箱の蓋を丁寧に開けると中からいい匂いが辺りを包む
        中身を取り出すとバスオイルやスポンジアロマエッセンスなどが入っていた


        「、最近風呂はいんのが好き言うてたやろ?」

        「うん・・わぁ・・いい匂い・・。高かったでしょう?」

        「いや、そうでもない」

        「ありがと・・!嬉しい・・!」


        優しくさきほど岳人に見せた笑みとは違う柔らかな笑みだった
        それを見ると忍足はそっと微笑み、の髪に触れ優しくなでる


        「って!今日誕生日だったのかよ!!」

        「そ、そうだよ?」

        「俺知らなかった・・・。わりぃ・・なんも用意してねぇ。」


        しゅんと岳人が肩を落とす


        「いいんだよ〜!別に!気持ちだけで十分。」

        「悪ぃ・・あ、でも!」


        がさごそとポケットを漁り取り出したものをに渡した


        「・・・飴だよね?」

        「おぅ。それ、やるよ。侑士のには適わないけど・・」

        「ううん。そんなことない。ありがとっ!ガッくん」


        二人でへへっと笑った


       
        そのあと二人は用事があってどっかいっちゃったけど

        机の上においてある小さいのと、大きいプレゼントに何故か二人の面影をかんじた





      
     





















        「ふぁー・・・もう昼休みかー。」

        ひとつ欠伸をし、うんと背伸びをした

  
        背伸びした後深呼吸すると後ろから聞きなれた声がした

 
        「ー!!」


        気づいて後ろに振り向く前に誰かに後ろから抱きつかれる


        「ぅわっ!・・ってジローちゃん?!」

        「へへっ!さっきからのこと探してたんだよ〜」

        「そうなんだー。どうして?」

        「誕生日プレゼント渡したくて」

        「うそ!ありがとぉ〜!」

        「いえいえ〜!」


        するとまたうしろから誰か現れる


        「おい!ジロー!お前、見つけたとたん走り出すな!ったく・・」

        「あ、宍戸くんだー。どしたの?」

        「コイツと同じ用事だ。」


         ジローに向かい指を指す
     

        「え、宍戸くんも何かくれるの?」

        「お、おぅ・・」

        「宍戸ってばさー。昨日に何渡すかでめちゃくちゃ悩んでたんだよー!」

        「煩ぇ!!」


        宍戸は耳まで真っ赤にしていた。はそれをみて少し微笑む
        そして手に持っている箱をに渡し、ジローもから離れ袋をわたした

     
        「ー。誕生日おめでとー」

        「おめでとう」


        ふたりから祝いの言葉とプレゼントを貰うと
        にっこり笑いジローちゃんの頭をなで ありがとうとふたりに言った


        「あ、さん!」

        「あ、ちょたー。それに若も!」

        「あの、さんに渡したいものがあって・・」

        「うん。何?」

        「これ・・」


        長太郎は手に持っていた箱をに渡した


        「誕生日おめでとうございます・・あぁ、荷物がいっぱいあったのに渡してすみませんでした。」

        「ううん。大丈夫だよ。で、若は?」

        「これです。」


        少し細長い袋をに渡す


        「なぁに?これ?」

        「簪です。先輩に似合うかと思って」

        「わぁ・・あたし簪もらったの初めて・・!ありがとっ」

        「いえ・・誕生日、おめでとうございます」
 

        珍しく若が照れているのを見て長太郎とは顔を合わせ笑みを見せる

     
        「なぁ、そろそろ教室戻ったほうがいいんじゃねぇの?」


        宍戸が時計を見ながら言った

 
        「そうだね!もどらなくちゃ。えと、四人ともほんとにありがとう!」


        四人に笑顔を見せは教室へ戻っていく
        わたり廊下を歩いているとき、プレゼントを抱きしめずっとは笑顔でいた



   
       
    
       


     














        五時間目 六時間目と時間が過ぎていく とうとう放課後となった



        「なんか、今日一日時間が過ぎてくのがはやかった気がするなぁ・・・」

        「あ、そういえばー。さっき跡部がよんでたぜ?」


        岳人がバックに教科書を入れながら言った


        「うそ?今どこにいるかな・・」

        「部室にいねぇって事は、生徒会室じゃねぇの?」

        「そっか、じゃ、あたしちょっ行って来るね」

        「おー」


        パタパタと教室からでていったをみて岳人は肩をすくめた


   


         「まぁ、一種 これが一番のプレゼントかもな・・」



 









         今日みんなにプレゼント貰って すっごいうれしかった

         すっごい笑った だってみんな優しいんだもん


         でもね やっぱり一番に





          あなたに祝ってもらいたいんだ・・・


          おめでとう のたった一言だけでもいいから ・・・・・

   


     











         コンコン


         「失礼しまーす」


         ドアをそーっとあけると難しい顔をして書類とにらめっこしている王子がいた


         「・・・来るのが遅いんだよ。バーカ」

         「な!バーカってなによー!」


         ぷぅーと頬を膨らます


         「で、なにかあったの?」

         「用もねぇのに呼ぶな ってのか?」

         「え、ぁ、そういうわけじゃないけど・・」

         「じゃぁ、いいじゃねぇか」


         跡部はペンを回し書類に何か書き足す

    



         ん〜・・もしかして景吾、あたしが今日誕生日ってわすれてんのかなぁ・・・;;

         よしここは一つ・・!!!





         「景吾!!」

         「んだよ」

 
         「あ・・・・」






         「あたしの誕生日に酔いな!!」


    


         一瞬この場に沈黙が流れる





         「は?」



         思いきって言っては?はないだろ!!!

         はそう思い顔を隠した


         でも直ぐに復活する



         「ねー景吾ー。あたし今日からあなたより年上よー?。」

         「精神年齢はずっと下だがな」

         「(ぴきっ)でも年上だもん!!!」


         返事が返ってこない
         そして最後の手段 は跡部が目を通している書類の前に手を出した


         「んだよ。」

         「プレゼント頂戴v」

         「ねぇよ。」

         「なんでよー!!!!」

   
         そっけない跡部の行動には肩を落とし、ソファーに座り込む




         跡部にとってあたしってそんなもんなの?






         そんなの姿を見てため息をつくと、イスから立ち上がりの隣へ腰掛ける


        「何拗ねてんだよ」

        「拗ねてないもん」

        「拗ねてんじゃねぇか」

        「拗ねてないっ」

 
        体を跡部とは正反対側に向けた
        強情を張る姫に王子は更にため息をつく
   

        「別にプレゼントが無いとは言ってない」

        「・・・・言ったじゃん」

        「此処にはねぇだけだ。」

        「・・・わりぃけど、そこら辺の輩がやるような物はやるつもりはないんでね」

        「・・・どーゆーこと?」


        顔を少し跡部に向ける

   
        「・・知りたいか?」

        「・・・・・・うん」



        口の端を少しあげると、跡部はの顎を上に向かせ間髪いれずにその桃色の唇に噛み付いた



        「・・んっ」

        いきなりの事に体がピクリと反応する
        跡部は角度を変えまるで楽しむかのようにキスを続ける
        は何も分からぬまま全て跡部に身を任せ来るものだけを感じていた


        「・・ん・・?・・・んんっ・・!・・・」


        すると急に口内をこじ開け何かが入ってきたのである
        突然のこの行為にびっくりし相手の胸を叩く
        だがそんなこと適うはずはなく
        跡部の舌は歯列をなぞり口内をゆっくりと犯してゆく

        「・・んっ・・・・・ぁ・・・」

        頭の中が真っ白になり 何も考えられなくなる
        が跡部のシャツをぎゅっと握ると跡部はから唇を離した
        いやらしい銀の糸が二人を伝う

   
        「ま、この先は俺様の家についてから、だな・・・」

        耳元で囁く


        「・・ぁ・・ぅ・・//////」

        「はっ。このくらいで感じちまうようじゃ、俺様にはついていけねぇぜ・・?」

        「感じてないもんっ!!」

        「よくいうぜ。無我夢中になってたくせに」

        「〜〜〜!///」

   
        真っ赤になったの頬に跡部は軽いキスをする

  
        「今日はお前が生きてきた中で一番最高の日にしてやるよ」

        「・・・・ありがと!」

   
   






        今日はあたしにとって一番大切な日

        だってこの日が来たからあたしは貴方に出会えたんだよ



        運命に近い偶然




        生まれてきてよかったってそう思える



        貴方が隣にいてくれるなら











    

   
   
   

   
   

        2006/07/22

        きゃー!あいまいな終わり方ですみませんっ!
        い、一応氷帝オールかな?跡部落ちだけど;;
        では、くだらない夢ですが、雅さんに差し上げたいと思います!
        雅さん!誕生日おめでとう!生まれてきてくれて本当にありがとう!






   
    
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