(今日はまた、一段と冷え込むのぅ・・・・・)

      
      ベランダを少し開けて息を吐くと白い吐息が上へと上がっていく

      寒っと一声漏らして、ベランダの戸をしめた。

 
      「ハルー!ちょっと買い物行ってきてくれないー?」

      「自分で行きんしゃーい」

      「今手が離せないのー!」

      
      溜息をついて適当に返事をし、姉貴の所に向うとメモ用紙と金を渡された。

      「ごめんねー?」なんて言ってたが・・・おそらくそんなこと思ってないだろう

      コートを着て外に出ると寒さが体や顔に張り付いてくる

      早く済ませてしまおうと、足を急がせた




    


      コンビ二につくと、持っていたメモ用紙を開き頼まれた物を取り

      レジへと持っていく。コンビ二の中は暖かいが、また外に出ると寒さを感じると思うと溜息が出た。

      そしてふと外を見てみると見慣れた二人が見える。

      買った物を受け取り、レシートとお釣りをポケットに入れて外に出た



      「おや、仁王くんじゃないですか」

      「あ、本当だー。」

 
      外には柳生とがいた。

      柳生は何か買いに来たのだろうけど、は紙袋を大事そうに抱えている

      
      「お前ら、こんな所で何しとってたんじゃ?」

      「今ちょうど私が入ろうとした時に、が声をかけてきたんですよ。」


      ね、と同意をとるとはこくこくと頷いた。


      「ほう・・・・それだけか?」

      「ええ、それだけですが・・・・どうかしましたか?」


      少しだけ考え込むと、直ぐに顔を少しだけ振る


      「・・・いや、なんでもなか。・・・で、は何しに来たんじゃ?」

      「えーっと・・・その、今から仁王くん家行こうと思ってて。」
 
      「どうして?」

      「あのさ、コレ渡したくて・・・」

  
      は紙袋をぎゅっと握ると顔を下に向ける

      柳生はそれを見ると少し微笑んだ


      「・・・では、私はそろそろ御暇させていただきますよ」

      「え、あ、うん!なんか呼び止めちゃってごめんね?」

      「構いませんよ。では、また明日」

      「うん。また明日」


      そういって手を少し振ると柳生は少し会釈をしてコンビ二へ入っていった

      
      「・・・ったく・・・余計なお節介だっつーの」

      「何が?」

      「何でもなかー。・・・じゃ、俺らも行くとするか」

      「何処に?」

 
      はきょとんとした目で俺を見ている

      それを見て少し笑うと紙袋に指を指す

  
      「それ、俺に渡すんじゃろ?」

      「で、でも、ここでいいよ!今会ったんだし」


      一歩半足を引いて手をぶんぶんと振っている


      「どうせ、俺の家に来ようとしてたんじゃろ?なら来ればいいじゃろ
        それとも来たくないんか?」

      「い、行きたいけ、どさ・・・お、親とかいないの?」

      「ん?おるよ。親というか姉貴だが」

      「だめじゃん!尚更行けないよ!」

      「そうか?・・・むしろ俺は見せたいんじゃがのう・・・」

      「へ?」

      
      いや、別に と答えるとゆっくり歩き出す

      後ろから待ってよ という声とともにぱたぱたと足音が聞こえる


      「、手。」

      「え?・・あぅ・・・へぇ?」

      「手、貸して」

      「う、うん・・・」

 
      真っ赤になった手を自分の手と繋ぐと冷たさが手に染み込んでくる


      「冷たいのぅー・・・」

      「ご、ごめんなさい・・・;」

      「なんで誤るんじゃ、別にかまわんよ」

      

      小さな小さな手と

      俺の歩幅に頑張ってついていく姿が愛しくて

      いつまでも繋いでいられたらいいのになんて考えてた



      「に、仁王くんっ・・・」

      「ん?」

      「誕生日おめでとうっ!・・・」

      「・・・ありがとさん」





      僕がここまでこれたのはキミのおかげ


             ありがとう  おめでとう  ありがとう









          Happy Birthday to Masaharu!





      2006/12/04


      仁王さーん!!誕生日おめでとうー!!

      ゲストとして仁王さんの姉さん登場!

      彼は姉さんにたじたじだったらいいよ。そして弟で遊ぶといい。

      初めて書いたけど・・楽しかったな・・また書こうっと。

      これからの仁王さんの道に幸多からんことを。
      

      櫓川でした。

































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