沖縄の晴れた空の下で今日も私は頑張っています










                                             













          ー!」



             「の?」





             靴紐を結びなおしてると凛が上から声をかけてきた





             「どしたのー?」



             「だぁ、これ渡せって先生が」





             そういうと二枚のプリントをに渡す





             「あぁ!授業参観の手紙!ありがとー凛ー」



             「あと、もう一枚甲斐に渡しといて」



             「甲斐に?・・・・あ、あいつも忘れてたんだっけ」



             「だからよー。ふらー(馬鹿)やっさー。」



 

             凛はため息ついてるのを見てすこし笑ってしまう



             

             「うん。わかった。私渡しとくね!」



             「だぁ、にふぇーでーびる(ありがとう)」





             凛はその後すぐ学校の方へ戻っていったけど。



             部活あるのかな?少し見送ると、ファイルに手紙を入れ自転車をこいだ



















             











             甲斐というのは、あたしの隣の席の甲斐裕次郎のことで。



             あたしはまだ転校してきて間もないんだけど、こいつの一言だけはきっぱりと覚えてる



















             「東京から来ました。です。宜しくお願いしますっ」







             「お前の席はあそこな」



             「はい」









             がたっがたがた







             (な、なんかあたしの事見てる?・・)





             「・・・よ、宜しくね」





             「・・・・・・お前、ぐなー(小さい)さー・・・本当に同い年ばー?」





             (ぴきっ)


























              その一言だけはよーっく覚えてる。だってむかつくし。



              それから結構話とかして、いいやつじゃん。とか思ってきたりして・・・





              まぁ・・・今は、好きなんだけど・・・・



              でも絶対言わない。てか言えない・・・・







              この関係がもっと壊れたらもう、どうしたらいいかわかんなくなっちゃうから・・・・−−−−−



















              〜♪





              「ん、ケータイ。」





              ケータイを開けると甲斐からメールが入っていた





              《緊急!至急俺のことまで!》



              「はぁ?!意味わかんない。俺のところって何処?!」





              行き場のないツッコミをするとため息をし、ケータイを閉じると自転車を走らせた









              









              「田仁志ー!!甲斐見なかった?」



              「あい?甲斐ならさっきあっち行ってたぞ」



              「あ、そう。ありがと!」



              「おー」











              田仁志に手を振って自転車をこいだ



              海に着くとエメラルドリーンの色が目に入る



              生暖かい風が海の匂いを運び、鼻をくすぐる





        

              「綺麗ー・・・」



              「えー!遅いっ!!!」





              後ろを振り向くと甲斐が砂をけっていた



              自転車を止めて砂場を走っていく





              「なっ・・・あんたねぇ!俺の所なんていわれてもわかるわけないでしょ?!」



              「そのくらい察しろよ!はぁやぁー・・はたらぬー(馬鹿)やっさー・・」





              はぁ・・とわざとらしくため息をつく





              「な、何よー!!・・・・で、緊急って?」



              「あい?俺がでーじ(すごく)暇だから話し相手しうさい。ってことさー」



              「はぁ?!そんなことで呼ぶなっ!」



              「だぁ、座れって」



 

              甲斐の言ったことに納得がいかないが、まぁ会えたからいいやと思ってしまう





              「あと、これ」





              ファイルからさっき貰った手紙を甲斐に渡す





              「あい?・・・はぁやぁー・・・授業参観さー・・・」



              「貰ってないのあたしとあんただけだったみたいよ?」



              「やー、これ渡すためにわーのこと探してたばー?」



              「んー・・・まぁ、ね・・・・・・」







              本当はそれだけじゃないんだけど・・・



              そんな事言ったら、あんたはどんな顔するかな?・・・







              「・・・なぁ、



              「・・・・ん?何?」



              「わー、さっき暇だから話し相手しうさいって言ったあんに?」



              「うん」



              「・・・それだけじゃなくてに会いたいってのもあったんだ。」



              「・・・え?」







              海に吹く風がなぜだか暖かく感じて



              そんなこといわれるとは思わなくて、何か胸がきゅうに熱く感じた





             

              「それと、言いたい事もあって」











              「・・・えっ・・―――――







              何か言う前に甲斐があたしの耳元に顔を近づけ囁いた









               わ ん ね ー う ん ち ゅ が し ち ゃ い び ー ん



              





              言ってる意味はさっぱり分からなくて でも言われた耳元はとても熱く感じた





 

             

              甲斐は少し笑みを見せると立ち上がって歩いていってしまった





              「・・・ど、どーゆう意味だろう・・」



















              いてもたってもいられなくて、自転車も、ファイルも忘れて夢中で走り出してた





             







               「凛!」



               「あい?どしたさ、晴」



               「えと、わ、わんねーうんちゅが、しちゃいびーんってどーゆー意味?」



               「だぁ、私はあなたが好きですって意味さ。それがどうした?」



               「えぇ?!・・ぁ・・う、ううんっ。何でもないよっ」











               凛の言葉を聞いてびっくりした。でもその反面すっごく嬉しくて





               



               今すぐ甲斐に会いたいっ・・・・・・――――――――――







               こぶしを握りしめて走り出した





































               海辺や学校、商店街などにも行ってきたが姿がない





                

            

               「甲斐ー!!」





               叫んでみてもいっこうに返事が無い。声は回りに吸い込まれていった









               「ったく・・・あのプードル頭・・どこに行ったのよっ・・!」



               「プードル頭はひどいやっさー」





               後ろを振り向くと甲斐が、にこにこしながら手をひらひら振っていた

               





               「甲斐!あ、あんたちょっとっ・・・!」



               「ちょっとこっち来い。あ、目は閉じぅさい」

        

               「なんでっ 「閉じねぇとお前の質問も受付ねぇぞ」

               

               

               あたしの顔を見てにやりと笑い、あたしの腕をひっぱり歩きだした

               すこし納得いかなかったけど、ぎゅっと目を瞑った











               ザァ・・・――――――ザザァ・・・・――――――――





               ジャリっ・・・・・ザッザッ・・・・・―――――











               何?・・・・波の音?・・・海が近いのかな・・・



                    でも、こんなところに海あったっけ・・・?



















               「よっし・・・、目開けていいさ」



               「ん・・・・・・−−−−うわぁっ・・・・・!」















               目の前にはさっき見た海とは違う

               快晴の空を写したような青色から深いエメラルドグリーンに変わっていく海が見えた





               「すごい・・・・・・綺麗・・・・」



               「だぁ、くま(ここ)はわーしか知らんやさ」





               目の前の綺麗な景色に言葉が出ない





               「に見せたかった。して、質問は?」



               「・・・・ぁっ!えとさっきの言葉!」



               「あい、わんねーうんちゅがしちゃいびーんのことか?」



               「それ!さっき凛に意味聞いてきたの・・・・・ねぇ、あれ本気?」



               「だぁ しんけんさー・・・」



               



               海の風に髪の毛が揺られたが、甲斐のいままで見たことのない真面目な顔に瞳がそらせない





               「・・・う、うそだ・・・だって甲斐、あたしのこと馬鹿にするじゃんっ・・・」



               「うり(それ)がわーの愛情表現」



               「何それっ!」



               「だぁ、して返事は?」



               「えっ・・・・と・・・うん・・・・いいです・・よ」



               「よっし・・・だぁ、うまくいくと思ったけどな・・・・」



               

               帽子を深く被りなおした甲斐をみて晴はくすくす笑っていた

               顔の横にかかった髪を耳の後ろにかけると、波の音が大きく聞こえる



               一緒にいる時間がこんなに嬉しいなんて

               

            

               「ねぇ、甲斐!お願いがあるんだけど・・」



               「あい?何さ?」



               「さっきの言葉、標準語で言って欲しいんですケド・・・」



               「さっき・・・あぁー・・・・」



 

               こほんと堰をすると微笑み、晴を引き寄せ耳元に顔をやる



               



               「俺はのことが好きだ」





               真っ赤になった顔をあげて顔を見上げると顔が近く、下を向く頬に手を当てられる







               「愛しちょーさー・・・・・―――――――――」















               青い海を背景に描く素敵な恋物語







               貴方と描けるように







               今日も海は青く輝いて綺麗です。



























         やっべぇ;;沖縄弁分からない;;



         うちなーんちゅ(沖縄人)の方々、わっさいびーん(ごめんなさい);。












































      


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