いつも一緒だよ



                      離れてたって分かるから










                          

















        「サエ兄ー!」





          ぱたぱたと走ってくる足音が聞こえる





          「!気をつけろよ。転びやすいんだから・・・」





          えへへと笑った顔を見ると気持ちが和らいでゆく

          は俺の一つ下で、俺の幼馴染。

          小さいころから一緒にいて、まるで妹のようで。俺が面倒を見ている感じかな。









          「これダビデからっ。あとこれ・・・」


          そういうと、辞書を渡しその上に飴玉をおいた





          「おいしかったから、サエ兄にもおすそ分け♪」





          ふわりと風になびく髪に触れ、頭を撫でてやると柔らかい笑顔をみせる





          「じゃあ、あたし行くね!じゃぁね〜!」



          また元来た道を走っていく。小さい背中を見るとなぜか笑みがこぼれる





           



          「おうおう、例の幼馴染ちゃんか。」


          「バ、バネっ!いつからいたんだよ。」





          首を腕で締め付けられる





          「へぇー。結構可愛い子だな。お前ら付き合ってんじゃねぇの?」





          そういいながらバネはにやにや笑ってる。その顔をみて俺はため息をついた





          「まさか、は幼馴染なだけだよ」







          少し特別な・・・ね。



















          

 







           サエ兄はあたしが小さい頃から傍にいてくれた

           かっこよくて、頭も良くて、運動神経も抜群で!あたしの自慢の幼馴染!

           って、あたしが言うことじゃないけど でもサエ兄は本当にかっこいい。

           ずっと傍にいつづけたあたしが言うことなんだから絶対!


           だからあたしはそんなサエ兄が大好きなんだけどね・・



           動物とか人形とかのそーゆー好きじゃなくて、本当に・・・・・−−−−−−−−





















           キーンコーンカーンコーン・・・−−−−−







            「んーっ・・・!放課後だぁー!」





            んーっと背伸びをすると鞄に教科書らをつめる





            「−。今日遊ばないー?」


            「パスっ!今日用事があるから♪」


            「また先輩のとこ行くんでしょー。いいなー。うらやましいー」


            「へへっ!じゃぁねー!」





            鞄を持って友達に手をふると教室からでて下駄箱へと足を運ぶ

            上履きを脱いで靴を履き、辺りを見渡し外に出た





            

            「まだかな・・・」



            −−−・・・っ。待った?」





            こっちにくる幼馴染の姿を見て顔が明るくなる





            「ううん。今来たとこ」


            「そっか。じゃ、帰ろう」



            

            さり気なく手に触れると手を繋いでくれて、にこにこ笑っていた





            





























             「今日部活無いんだね。」


             「うん。オジイがいないからね」


             「そっかー」

 
             「、今日も俺ん家寄ってく?」


             「うんっ」



             

             の歩幅にあわせて歩く、だが時々自分に追いつけなくなり躓きそうになる姿が愛らしい





             







         

 

             「おじゃましまーすっ」


             「はい、どうぞ」



             俺がそういうと靴をそろえ俺の部屋へと走っていく





             「今何か飲み物もって来るから」


             「うんっ」





             佐伯の姿を見た後、はベットに座りあたりをみわたす







             サエ兄の匂いがする・・・・・



 

             そう考えるとちょっと恥ずかしくなる

             だが嬉しさもありベットに倒れこんだ











             サエ兄は、あたしの事どう思ってるのかな・・・












             ゆっくり起き上がりキッチンへと向かった




















            キッチンをこっそり見ると飲み物を用意している幼馴染の姿が見える









            こんなに近くにいて     こんなにも愛しくて




            切なさがあふれ出す







            「・・・・?」





            いてもたってもいられなくてあたしはサエ兄の背中に抱きついた





            「、どうした?」





            サエ兄の声が優しくあたしの心の中に澄み渡っていく

            胸が張り裂けそうで、苦しくなる







            「・・・・サエ兄・・・あたし・・・・・・・・・あたし、サエ兄の事好きだよ・・・・・」


            「・・・え?」


            「だからっ!・・・・好き・・なん、です・・」







            やばい、涙出てきそう。

            でもそれくらい本当に好き わかって欲しいから

            後悔したってかまわないよ











            後ろを向いて、の腕を優しくつかんで顔をのぞくと

            真っ赤な顔と大きな瞳から流れる涙が見える





            それを見て、少し微笑むと小さな体を抱きしめた







            「・・小さい頃約束したこと覚えてる?俺が守ってあげるってやつ。」



            

            覚えてるよ・・・忘れるわけないじゃん・・







            「気づいてないかもしれないけど、俺は今でも守ってるつもりなんだ。




             ・・・その意味わかる?」





   

            え と顔をゆっくりあげると額にキスされる



  



            「俺はが可愛くて心配だから、すごく好きだから傍で守りたいって思ったんだ」


            「本当・・?・・・ホントに?」


            「本当だよ。小さい頃からずっと」







            今度は嬉しくてたまらなくて、さらに涙が零れた


            涙が熱くて、体は軽くて



            





            「出来ればこれからも守っていきたいんだけど・・・どう?」


            「・・・うんっ・・・お願い!」





            



            あなたが守ってくれるなら、あたしはいつでも笑顔でいるよ



            あなたがあたしの為に

            あたしがあなたの為に





            そんな風に時を過ごせたら素敵 ね







            









            いつだって傍にいるよ



                 弱い君を守るから







          

















           アトガキ



           キアラ!!ごめんねぇー!遅くなってっ・・!



           しかも夢もなんか微妙で・・っ! でもこんなのでよかったら差し上げます^^



           櫓川でした!










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