それは 何気ない一日だった





















      ROCKN ROLL STAR☆


























      「ー。今日席替えだってさ。」


      「え。うそ。マジで?」


      「うん。今、学級委員長が大声で言ってましたぁー」


      「そっかぁ。」


      「くじでやっから、名前の順からひけって。」





      別に席なんか変わんなくても変わっても一緒だと思うんだけどなぁ
   
      そう思いながらあたしは席替えのためのくじを引きにいった。










      適当に選んだくじをとるとあたしは足早に席についた


      周りで他の女子がきゃぁきゃぁ言ってるいってる姿の目の前にし
 

      二つに折りたたんだ紙をそっとあけた







      (こーゆー時って結構緊張するよなぁ・・・)




      興味がないように自分では思っているが内心は結構気になるものである





      「えーっと・・・18か・・・」





      席を立ち、黒板に自分の番号を書きにいく



      「18、18っと・・・」



      なれない白いチョークで丁寧に番号を書く


      

      「あ、18?あたし14なんだけど!」


      「って事はあたしの前のせきじゃん。」


      「やったぁ〜!またいっぱい話そー!」


  
      は嬉しそうに自分の席に戻ると机を動かし始めていた

  
      「動かすか・・・」



      




      








      「あ、結構いい席じゃん。」



      の席は窓側の列の一番最後だった

      そしてふと隣を見ると席が空いている




      「(だれだろ)」




      首を傾げ窓を開けると、外からなにかボールを打つ音がたくさん聞こえる




      「テニス部 朝練まだやってんだー。」


      「うん・・・」


     
      が何か言っているのも聞かず
   

      なぜかあたしは真っ青なテニスコートをずっと眺めていた



      






      「おーい。HRはじめっぞー。」


      「あ、先生きた。。席つこっ」


      「うん」




      席に付いて筆箱からシャーペンを取り出し

      二、三回押すとイスをぐっと引く

      すると隣の席のイスががたがたと音を上げた




      少し横をみると、隣の席にはさっきまであの真夏の空のような真っ青の
      コートの中で走っていたテニス部の一人、宍戸亮が座っている




      「(隣、宍戸君だったんだ・・)」





 
      宍戸君といえば一回レギュラー落ちしたんだけど、また復帰したんだっけ・・
      すごいよなぁ・・・なんか最近人気らしいし。(談)


      そういえば隣になったの初めてかも・・・
     


    

      横目でじーっとみているとそれに気付いたのか、少しこっちを睨みつけてくる


      「な、なんだよ。」


      「え、あ、ううん。別に」


     


      宍戸はバックから教科書やノートを取り出すと机の中に入れ込んだ



      「(そっかぁ・・・・宍戸くんかぁ・・・)」












      あたしはこの何気ない一日に何かを感じていた


      今思えば、きっとこの一日は これから起こる全ての始まりだったのかもしれない。



     











     
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