今日はあなたにとっても自分にとっても大事な日だから








        「かーっ・・・・ったく凄いねー」

        「ねー・・;」


  
        の眼の先には、の彼氏宍戸が女の子に囲まれている光景が見える



        「最近人気でてきたみたいだしねー。もとられないように気をつけなよー?」

        「そうみたいだねー・・とられないようにしないとねー。」


        そういいながら女の子に囲まれている宍戸を見ては溜息をつき、席を離れた



        今日は宍戸の誕生日である。特に最近は宍戸も人気が出てきたらしく

        という彼女がいるにもかかわらず、それもお構い無しに女生徒は宍戸にプレゼンとを渡すのである





        は廊下にでてケータイを開き宍戸に「今日、放課後に屋上で」とメールを送った

        そしてケータイを閉じ、教室に戻るといまだ女生徒に囲まれている宍戸を見たくは無かったがしょうがなく席についた。







        そして、あっという間に三時限四時限、そして放課後となった

        ケータイを開くとメールは入っておらず、着信にも何もはいっていない

        もう、屋上に行ったのかな?と思い、青い袋を持ち屋上へ向かった 少しつめたい風が肌をすり抜けた



 
        「ちょっとー・・・・今日寒くないー・・?」


        肌をさすりドアの隣にすわって宍戸を待つ事にする

        だが一向に宍戸が来そうな気配がない。




         「やっぱりなー・・・亮はケータイあんま見ないしなぁ・・・直接言えばよかった・・」


         そう呟くと隣のドアがばんっと開いた

         すると息をきらしている宍戸の姿が見える



         「・・はぁっ・・・悪ぃ・・・遅くなって・・・」

         
         片手を顔の前に出してすまんと謝っている


         「いいよー。平気。てか、よく気づいたねー」

         「部活行こうとしたときに、ジローが俺のケータイいじくっててよ。そんでお前からメール来てるって」

         「そっかー・・じゃジロちゃんに感謝だ。」

 
         あははと笑い、宍戸の手を握って立ち上がる
 
         ほこりを払っていると妙な沈黙が流れる



         「・・・・・今日さ、すごかったね!なんか女子が集っててさ」

         「あー・・・あれな。つか、なんで俺に彼女がいるっつのにプレゼント渡すんだよ・・;」

         「それほど亮が人気あるって事っしょ?いいじゃーん。」


 
         ・・・・なんて、口では言ってるけど本当はあたしだけが傍にいたかったんだよ?

         なんて言ったら亮はどう思うかな?迷惑かな・・・




         「で、プレゼントとか貰ったの?」

         「いや、貰ってねぇ。つかいらねぇし。」

         「え?」

         「いや、だからよ。なんつーか・・・そーゆーのって一番貰いたい奴からだけ貰いたいしよ・・・」


         宍戸は照れ隠しなのか、髪の毛を触ったりしている
         そんな宍戸を見ては愛しそうに微笑んだ



         「あははー!!亮顔真っ赤ー!」

         「うっせぇつの!ったく・・・」

         

         くすくす笑うと、「笑うな」と頭をこつんと叩かれる
         
         
         「で、おい」

         「ん?」

         「だから、よこせっつの。それ俺に渡すやつだろ?」


         赤い頬を押さえながら横を向き宍戸が手を出した
         それに気付き、青い袋に入ったプレゼントを宍戸に渡す


         「ごめん・・なんか何渡せばいいかわかんなくて・・」

         「いや・・つか中見ていいか?」

         「うん。」


         袋から箱を取り出し模様紙を取り、箱を開けると紫色の英語が書かれたコップと
         白くて、赤いワンポイントの入ったタオルが入っている
 
         
         「ほんとにわかんなくてさ、コップとかなら使うかなって・・」

         「あー・・・」

         「ごめんねー・・・」
 
    
         両手を合わせて宍戸の顔を見ると眼を丸くしている


         「マジ思ってたよりもっすげぇ嬉しいんだけど・・・・やっべぇ・・俺激ダサ」

         「使っていただけますか?」
 
         「使うって!うっわ・・・すっげぇ・・」


         コップを取り出してマジマジと見ている宍戸を見ては微笑んだ
         時計を見ると、もうかれこれ四十分はたっている


         「あ、亮!部活行かなきゃやばいんじゃないの?もう4時半だよ!」

         「はぁ?!マジかよ!」

         
         コップを箱にしまい、袋に入れドアを開けようとする。

 
         「あ、亮!待って!」

         「ああ?んだよ?」

         「誕生日、おめでと!」

         

         そう一言いうと宍戸はにかっと笑う


         「おう、サンキュ!」





 
       




        僕がここまでこれたのはキミのおかげ


             ありがとう  おめでとう  ありがとう







   

      Happy Birthday to Ryou!



     2006/09/29

     宍戸さーん!誕生日おめでとー!

         
        
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