修行×恋心












  「はぁー・・・・・・・」

  は机に顔を伏せるとひとつため息をついた

  「どーしたのよ。ため息なんてついて。」

  「サクラぁー・・・・・」
 
  顔を上げるとイスに寄り掛かり顔を上に向けた

  「なんかさー・・・あたしスピードが無いみたいなんだよねー・・・
    遅いっていうか・・なんていうか・・・」

  はまたおもっ苦しいため息をついて机に顔を伏せる

  「ふーん・・・。だれかスピードのある人に聞いてみたら?キバとか。」

  サクラは指を立てに言った

  「うーん・・・・そーしよっかな・・・・」

 








  




 「はぁ?修行に付き合え?」

 下で赤丸がきゃんきゃんと吠えている

 「うん。」

 キバは少し考えると笑顔でいいぜと答えた

 「じゃ、明日の午後にアカデミーで。」

 「おう」

 それだけいうと二人は別れ家へ帰っていった








 翌日の午後

 昨日約束したアカデミーの前にとキバがいた

 「じゃ、ルールは簡単。木の葉の里内だったら何処へでもいってもOK。
  罠・忍具を使うのはNG。」

 「で、が鬼で俺が逃げればいいんだろ?」

 「そゆこと。あたしはキバの10秒後にスタートするから。じゃ、早速始めまっしょい」

 「「よーい」」


 「スタート」









 キバはしゅっと消え森のほうへ駆けていった


 は指を折りながら数を数える

 「6・7・8・9・・・10!」

 足にチャクラをこめ、キバのいった方向へ向かった






 
 「赤丸、まだ来てねぇか?」

 木の枝を飛び越えながら赤丸に聞く

 赤丸はきゃんきゃんと吠える

 「まだきてぇねぇのか・・ちょっとスピード落としとくか・・・」

 すこしスピードを落とし器用に木と木の間を走っていった





 
 「どっこいったんだよー・・・・」

 そのころはキバの後を追い森に入った
 きょろきょろ周りを見渡してみると辺りは木ばっかりで人のようなものはない

 「道まちがえたかなー・・・」

 すると急に視界がおかしくなり
 大きな音をたてて下に落ちた


  ドスッ!!!!!


 「いぃったー!!!!」

 「なんで落ちちゃったわけぇ?!もー最悪っ!」

 半ば切れ気味で立ち上がり腰をさすり
 道を足にチャクラをため走っていった



 

 
 



 ドスッ!!!


 「な、なんだぁ?」

 キバは少しびくっりして立ち止まった

 「あいつ・・・木から落ちたんじゃねぇだろうな・・・;;」

 「キャンキャン!!」

 赤丸が下におりてくんくんとにおいをかいでいる

 「は?!もう近くまで来てる?マジかよ!いくぞ、赤丸っ!!!」

 キバはチャクラを足にため奥に進んでいった






 「どっこにいんのよー!!!!つーかホントどこにいんだよっ・・・・!」
 
 キバが見つからないこととさっき落ちたときの腰の痛さでは半分キレていた

 立ち止まって息を整える
 空を見上げるとすこし赤くなっていて
 しゃがんで下を向いた

 「も、ヤダ・・・疲れた・・・」

 熱い顔からうっすらと涙が出てきていた
 涙は熱くの頬を伝う

 
 強くなりたい そう思う

 だれかに見てもらいたくて 褒めてもらいたくて

 そう願っているのはアタシ

 こんなことでへばってちゃダメだ


 立ち上がって涙を拭うと気を引き締めさらに先に進んだ



 もっとっ・・もっと速く・・・・・!


 




 
 「キャンキャン!!」
 
 「ん?・・・・」

 後ろからかすかに誰か走ってくる影が見える

 「やっべっ!!」

 キバはもっとスピードを上げて走っていく


 「・・・あ!・・・・」

 かすかに前にキバが見える

 
 もう少し・・もっともっと速く!・・・・・


 
 「あいつ、おせぇと思ってたら・・・・」

 甘く見てたなそう思い駆けていく

 「おぅっ!!!!!」

 

 なっ!木が折れた?!



 「キバー!!!!!!」


 下に落ちたはずが全然痛く感じない

 目を開けるとの上に乗っていた

 「ハ、っ!!わぃっ!!!;;;」

 「キバ」

 「は、はい・・・;;」

 が真剣な目でキバを見る

 「捕まえた」

 そういうとにこっと笑いキバの方に倒れた

 「お、おいっ!!・・・・ったくよぉー・・・」

 キバはため息をつくと頭をかいた

 「(俺が捕まるなんてなぁー・・・・)」

 キバはを見るとふっと笑った

 「(・・・・それより・・・・・この体制をどーすんだよっ!おいっ!)」

 キバはとりあえず自分のパーカーを着せ
 上から背中をポンポンと叩いた

 







  『捕まえた』







  「つーか・・あの笑顔は反則だろ・・・・//・・・」

 
 











   逃げ切れなかったけれど悔いはない

   むしろ何かが残った気がする

   彼女がくれた何かが











2005/09/16
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