アナタが欲しい　そう思ってはいけないのですか？

あなたが欲しい

　　そう思ってはいけないのですか？

　　　君のすべてを僕に頂戴

　　

　　あなたに会うほど苦しくて

　　　あなたに触れるほどいとしく思ふ

　「（会いたいんだけどな・・・・）」

　　空を見つめる
　　千切れ雲がオレンジの夕日を隠している

　「偶然来るなんてありえないか・・・・・」

　　会いに行けばいいのに
　　どこに行けばいいのかわからない
　　いつも私の後ろにいるから
　　

　「何してーんの」

　　振り向けばあなたがいた
　　
　「・・え・・・空、見てるの・・・・」

　　もう一度空を見る
　　千切れ雲が闇の色に染まっていき、空を覆いこむ

　「ふぅん・・楽しい？」

　「わかんない・・・」

　　楽しくなんてないよ
　　アナタがいないのだから

　「帰ろ、暗くなるよ」

　「うん・・・・・」

　　

　　彼の家につくころにはもう、辺りは真っ暗になっていた

　　彼の家についてもあたしはずっと窓の空を見つめていた

　　「さっきからどーかしたの？」

　　カカシはお茶の入った片方のコップをどーぞとに渡し
　　はありがとうと言ってお茶を一口飲んだ

　　「ううん・・・別に」

　　ふうんと言いながらカカシも一口飲んだ

　　「・・・・・最近ね・・・・・」

　　ん？とカカシがの方に体を向けた

　　「カカシに会うたび胸が苦しいんだ・・・・・」

　　カカシはそれを聞いた後もう一口お茶を飲んで机に置いた

　　「、おいで」

　　に手招きをした

　　は手招きされゆっくり立ち、カカシのほうへいく
　　カカシはの手をとり自分のひざの上に座らせぎゅっと抱きしめた

　　「それは多分俺に何か言いたいからだと思うよ？
　　　　いってごらん。大丈夫だから」

　　ぎゅと抱きしめられ顔が少し赤く染まった

　　「あたし・・欲しいの・・・」

　　「何が？」

　　「カカシが・・・カカシが欲しいの・・・」

　　変なことかもしれない
　　でも、とめられない。あなたが欲しいの

　　「俺が？」

　　がゆっくりこくんと頷いた

　　「じゃ、俺あげるかわりにをちょーだい。」

　　「・・・ん・・・・」

　　カカシはの向きを変えて
　　に深く口付けをした
　　角度を変えて深く
　　やがてカカシの舌がの口の中に入り
　　口の中を犯していく
　　離すといやらしい銀の糸がつたっていた

　　は息遣いが少し荒い口を押さえ頬を赤く染めていた

　　「いい？・・ヤっても・・・」

　　「うん・・・」

　　そういうとカカシはをゆっくり押し倒し
　　また深く口付けし体を重ねた

　　「・・・・カ・カシ・・・・んっ・・・あっ・・・」
　　の甘い声が部屋全体に響く

　　「・・・・っ・・・・」
　　カカシがのことを求め声を出す

　　「・・ちょぉだい・・・もっと・・・・」
　　
　　　もっとあなたを感じさせて
　　　忘れられないぐらい
　　　もっともっとあなたをあたしに頂戴

　　体が尽きるまで重ねあい
　　熱が体全体を通る

　　　甘い声が二人だけの空間を作っていた

　　
　　そんな激しい夜が終わり優しい朝が来て

　　はあくびをひとつしてカカシより早く起きた
　　寒いとおもい見たら真っ裸でまた布団にもぐりこむ
　　もぐりこんで顔を上げるとカカシの綺麗な寝顔があった
　　はくすりと笑うとそっと頬にキスをした
　　するとカカシはくすぐったかったのかおきてしまった

　　「・・ん・・・・・・」

　　「おはよ、カカシ」

　　「あ・・・もう、朝か・・・・・」

　　カカシもふわぁとあくびをかくと
　　の頬にキスをした

　　「なんかあんまり寝れなかったね」

　　がにこりと笑う

　　「こりゃ、任務中寝てるかもなぁ・・・」

　　があははと笑った
　　それを見てカカシは大きい手をの頬にあてた

　　「これで、はもう俺の物だから。
　　　　この腕も足も体も全部俺のモンだから」

　　誰にも渡さないよ？

　　カカシがにこりと笑いを抱きしめた

　　「ねぇ・・あたしまだたりないや。もっと頂戴？」

　　「いいよ。全部あげる」

　　もっとぎゅっと抱きしめる

　　もう離さない君は俺の物だから

　　
　　「もう一回やろうか？」

　　「任務におくれるよ？」

　　「大丈夫だよ。あいつらはちゃんと俺のこと分かってるから」

　　くすくすとが笑った

　　「の全てを俺に見せて？・・・」

　　「うん・・・じゃ、カカシもみせてよ・・・・・」

　　

　　欲しくて欲しくてたまらない君だから

　　誰にも渡さない

　　君の全てを僕に頂戴
　　
　　
　　
　

　　

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